小学校の僕は、本当に読書がすきだった。
読書が好きと言っても、
図鑑とか、歴史物とか、知識を入れるような本ではなく。
『物語』と言われるような本だ。
主人公がいて、主人公を取り巻く仲間がいて
何かの目的、大義名分に向かって、大なり小なり旅をしていくという本。
小学校から電車通勤だった僕は、
片道1時間ほどの時間をいつも読書で埋めていた。
没頭していたのは、モモや果てしない物語。(文庫ではなく、辞書みたいに大きいもの)
当時の僕にとっては、特大サイズ、カバンにはそれしか入っていないくらいだ。
かいけつゾロリも、
天井裏の不思議な友達も、
霧の向こうの不思議な街も
僕を夢中にしてくれた。
どんどんどんどん派生する物語に手を出していく。
夢中の力ってすごいよね。
今の僕は、少し変わってしまって。
ビジネス書、新書、自己啓発など自分を高めたりする本を多く読むことが多い。
もちろん学ぶことも多いのだけど、
本を読んで疲れてしまうことも多い。
疲れてしまうってことは、夢中じゃないってことなのかなぁとも。
と思い、子供の頃に読んだ本を手に取り読んでみる。
『ほっとするなぁ』という感覚。
子供の頃につく感覚は、今の『ほっとする』という感覚に近いのか。
淹れたてのミルク多めのチャイのような感覚。
自分を磨き上げる研磨剤のような『読書』
少し疲れてしまった自分を取り戻すための『読書』
両方を持ち合わせてると、良いかもね。